ライブレポート/BON JOVIファンから投稿頂いたライブレポートをご紹介。


BON JOVI Live レポート

THE SUPER DRY LIVE 日本武道館(2007年6月30日)

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「ぼんちゃんさん」からの投稿です。

30日の武道館、行ってきました!
神戸でのライブではJonが高熱を出したと聞いていたのでとても心配でしたが、さすがプロ意識の高いJon、素晴らしいショーを見せてくれました。

地下鉄を降りて地上に出たところが、すでに武道館の入り口付近ということもあり、15時30分頃にはもう、"チケット譲ってください" というプラカード(?)を持った人たちがウロウロ。一緒に行った相棒の名で当選したので、まず相棒が本人確認を免許証にて行い、そのすぐ横には白い四角い箱を手にした係員の人が待機していたので、手を突っ込んでくじ引きを引く要領で座席の抽選を行いました。クジ運のない私は残念ながら、アリーナの最後列から2列目の席。 ガ・ガーン・・・!!!これならスタンドの1番前のほうがよかった!などと思いながら、長い行列を経てようやく会場入り。ドリカムファンの中には、小さな子供を連れた親子などもチラホラいました。久しぶりの武道館の会場を見て思ったことは、こんなに狭かったっけ?ということです。この頃はドームでしかコンサートを観ない私には、武道館のアリーナなんて東京ドームのアリーナの半分くらいしかないような感じです。それでもやはり、ほぼ最後列に近い座席とは・・・クスン、、、涙を呑みました。

それとこちらのサイトで用意させていただいたボードを使うに当たって、最後列に座っている後ろの50代の夫婦に事前に許可を得ようとしたところ、奥様のほうが  "それなら座席を替わってください、そのほうが気兼ねなくできるでしょ"ということで、私と相棒は最後列の席へ。そのすぐ後ろにはビデオカメラが3台・カメラマン3人が撮影の準備をしていて、ボードが邪魔だ!と怒られるのではないかとひやひやしていたところで、ドリカムがスタートしました。個人的には半分かそれ以上はドリカムファンという気がしました。今じゃ日本を代表するグループですからね。ドリカムのステージの運び方はとても素晴らしく、MCもキュートで観客をぐいぐい引っ張っていくノリのよさがありました。さすが、世代を超えたファンに人気があるだけあるなぁと、歌唱力に聴き惚れていた私たちでした。ショーの途中で私たちと同列左手のほうにいたファンの方が、ドリカムのメンバーの名前を呼んだときに、呼ばれたメンバーの人が "ありがとー!" と応えていたので、ここからの距離でも声が届くんだね!と、相棒と共に期待に胸を膨らませました。

マルコのファンは少なかったようですが、お笑い系のキャラで会場を沸かせてました。キャラだけではなく、歌もとってもよかったですよ!

そしていよいよマルコがステージを降り、ボン・ジョヴィのステージのセッティングが薄暗い中で始まりました。

外人のスタッフがマイクのテストや、ジョンやリッチー愛用のギターをステージに立てかけたり、セットリストを立ち位置において、足で "バンッ" と押さえつけたりしていて、私たち2人はもう胸が張り裂けんばかりの状態に!いよいよ客電が落ち、まずTicoが自分の位置についた様子が影で分かりました。そしてメンバーの登場!

いたいた、Jonが出てきた!24日のロンドンでの衣装と同じ、黒に金のデザインが入ったシャツを着てます。ただ・・・心なしか、頬がほんのり赤みを差していました。それを見て、やはりまだ熱は下がっていないんじゃないかと不安&心配になってしまいました。最後まで歌えるんだろうか?声は大丈夫なんだろうか?1曲目が始まった途端、私たちは最後列の強みを活かし、イスの上に立ち上がり、お手製のプラカードと、こちらで用意させていただいたボードに派手に飾り付けをしたものを持って絶叫です!なんといっても他の人たちよりも胸から上が飛び出ていて、なおかつ思いっきり高くボードを掲げていたのでメンバーにはきっと見てもらえたに間違いなし!(勝手な思い込みかもしれませんが・・・)
ですがやはり後ろのビデオカメラに邪魔になったようで、アサヒの社員の方に降りるよう強制指示されました。通路に近い側にいた相棒は、降りろ、降りろとものすごい力でぐいぐい引っ張られたようです。前にいた50代夫婦も、ボン・ジョヴィにはまったく興味なさそうに見えた左右の女性たちも、みんな総立ちです。仕方なくイスから降り、ボードだけは見えるようにと、2曲目に演奏された "Who Says You Can't Go Home" のときに思いっきり高く掲げて一緒に歌っていたところ、なんとDavidがこちらを見てニコニコ! 彼は一段高いところにキーボードがセッティングされていたので、きっと相棒の持っていた派手なボードに気づいてくれたんだと思います。彼の笑顔は本当にサイコーでした。これからはもっとDavidも応援しなくちゃ!と思いきや、またもやアサヒの社員が登場。3曲目まではボン・ジョヴィを撮らなければならないので、それまではボードを使うのをやめてくれということでした。その3曲目はなんと、Lost Highway ではありませんか!せっかくボードも用意したのに・・・と残念でしたが仕方ありません。私たちは最後列ということでボードを上げた姿は映りませんでしたが、前方にいた何人かのファンのボードはちゃんと映っていましたよ!

何曲目のときかは覚えていませんが、Jonは左右のステージの端っこまで行き、お立ち台(?)と思われるところに上って、スタンドの1階席・2階席の上のほうのファンの声援にもちゃんと応えてくれていました。MCでは、武道館は14年ぶりだけどまたここでプレイできて嬉しい、武道館に帰ってこれるようにしてくれたのもみんなのおかげだ、ファンの皆に感謝している、ここはチープトリックも演奏したところなんだというようなことが語られました。彼らにとってみれば "憧れの武道館" という時代もあったし、一世を風靡したのもここ武道館、というだけあって感慨深げという感じでした。声だけ聞いていれば、39度の高熱を押してのプレイだったとはとても思えないほど、Jonの声量はいつもと変わらず素晴らしかったです。新曲の "Make a Memory" もきちんと高音が出せていたし、"I Love This Town" もノリノリで、"We've Got It Going On" ではあのセクシーなお尻をフリフリしてくれました!締めでもあった"Bad Medicine" ではボン・ジョヴィファンではない人たちもこの歌なら知ってる!とばかりに、会場が沸きあがりました。"Shout" でもJonはいつもするようにピョンピョン飛び跳ねてまでくれたんです。

そしてアンコールではいつもの黒いTシャツに着替えて出てきたJon。このまま最後まで持ちこたえるだろうと思って
いた矢先、ついに "Wanted Dead or Alive" でJonが咳き込んで歌えなくなるという場面がありました。
顔を横に背け、咳の音がマイクに入らないようにしていましたが、そのときのJonの顔がアップでスクリーンに映し出されて、悔しそうな、情けなさそうな、苦笑いの混じった、苦々しい、本当につらそうな顔でした。あんなJonの顔を今まで見たことがなかったので、言葉を失い、涙が出てきそうでした。"がんばれー!" と思わず言ってしまいました。

あっという間のショーでした。19時45分から始まり、20時54分に "See you next year"というJonの言葉で終了しました。私はJonの表情は、あのつらそうな顔しか覚えていないんです・・・うっすらと、笑っていたなーとか、汗かいていたなーとか、そんな程度にしか覚えていなくて・・・スミマセン。ただひとつ、とても嬉しかったことは、曲の合間に私が放った、"Joooooooooooonnnn(ジョ〜〜〜〜〜ンッッ)!!!" という大音量の声援に対して、"Thank you" と、あの優しい声でジョンが応えてくれたことです。Jonに届いたんだ!!!!と、感無量でした。

私と相棒にとってみれば、夢のような時間でした。Davidのあのニコニコ顔といい、Jonの "Thank you" といい、そして数々の新曲の披露といい、この日のためだけにがんばって生きてきたような毎日でした。ただ、Jonにとって28-30日の3日間はどんなにかつらい時間で、正直 "早く家に帰って自分のベッドで休みて〜!" という気持ちだったのではないかと思います。旅先で病気になることほどしんどいことはないですからね。
その反面、完璧主義の彼のことなので、とてもベストとは呼べないあんな状態でステージに上がることを余儀なくされ、プレイをしなくてはならないということがとても悔しかったのではないかと思います(そんなふうに考える余裕すら
なかったかもしれないけど・・・)。

とにかく、本当にこの3日間、ご苦労様でしたと言ってあげたい。あんなに頑張ってくれて本当に惚れ直しました。
ファンとしては感謝以外に言葉がありません。
来年はメンバー全員が元気いっぱいに来日してくれることを願って、また、すべてのボン・ジョヴィファンのみんなが
彼らに会えますように。

P.S.私の席からはRichieがほとんど見れませんでした(涙)